虫歯などで歯を失ってしまった場合、歯科クリニックでよく行われる治療法の一つに入れ歯を作る方法があります。歯の状況に応じて部分入れ歯にするのか、総入れ歯にするのかを歯科医が判断します。部分入れ歯は、義歯を周りの歯に金属バネをひっかけて固定するものや安定させるための床のついているものなどがあります。
部分入れ歯はブリッジと似ていますが、歯に金属バネをひっかけるときに健康な両隣の歯を削る必要のない所が異なる部分です。インプラント治療と比較して治療期間を短縮できますし、保険診療なので費用を安く抑えられます。しかし装着した最初のころは、違和感があります。また装着する場所によっては、留め金が見えてしまって、ビジュアルで問題の生じる可能性があります。
総入れ歯の場合、歯茎の上にかぶせるような形で装着します。歯茎の型取りをまず歯科クリニックで行って、そしてオリジナルの入れ歯を作成する形になります。総入れ歯のいい所は、こちらも健康保険が適用されるので治療費の3割だけを負担すればいい点です。また健康な歯を削る必要もなく、温存できるところもプラスです。
ただし総入れ歯を最初に装着した時に、異物感を抱く人は多いです。また歯茎はしばらくすると痩せるので、最初はフィットするように作られていても、ぶかぶかの状態になる恐れがあります。その結果、浮き上がりやすくなって、不意に外れてしまうケースも考えられます。このような状態になると、食べにくかったり、しゃべりにくかったりします。