ホームへ戻る > 歯科の歯周病手術
歯周病の中でもかなり症状が進行してしまっているときには、手術をして治療を行う歯科クリニックもあります。歯科クリニックによって、いくつかの種類の歯周病手術を準備している所もあります。歯科医に相談をして、治療をどうするか決めていってください。
歯肉剥離掻爬術という手術を実施することもあります。フラップ手術とも言われていて、歯周ポケットがかなり深くなってしまった人を対象に実施される手術です。歯周ポケットの部分を切除した上で、歯肉をはがし、間に溜まっているプラークを除去する手術です。歯周組織再生療法もフラップ手術と基本的には一緒なのですが、エムドゲインと呼ばれるたんぱく質の一種を歯肉縫合前に塗布します。エムドゲインには歯周組織の再生を促す効果があります。ちなみにエムドゲインは、日本でも認可されている薬剤で安全性は広く認められています。
奥歯の根元を見てみると、2~3本に枝分かれをしているケースが多いです。このような状況だと、根元の間に溜まったプラークを除去することは困難です。そこで奥歯を分割して、プラークを除去して被せ物をするという手術が行われることもあります。
虫歯と比較すると、歯周病はまだ医学界では発展途上の分野といわれています。治療法に関しても、完璧に確立されているわけではありません。そこでそれぞれの患者の症状を見ながら、手術をはじめとして治療法を決めていく方式を取ります。歯医者としっかりと話し合って、納得の上で治療を進めてください。